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代表幹事挨拶


東京弁護士会期成会
2018年度代表幹事 山 本 哲 子

< 人権と平和の担い手として >
 労働者,女性,障害者,児童,貧困者,原発被災者,犯罪被害者,性的少数者,外国人等,社会のひずみの中で人権を踏みにじられている人々がいます。私たち弁護士や弁護士会は,社会的弱者や少数者の声なき声に耳を傾け,社会的弱者に寄り添う存在でありたいと思います。
 安保法制,秘密保護法,共謀罪の施行,さらには昨年秋の臨時国会冒頭での衆議院解散,政府における情報の秘匿・改ざん等々,戦後,これほどまでに平和主義,国民主権,民主主義,立憲主義が脅かされた時代はありません。9条改憲は,平和主義のみならず憲法の基本原理を根底から覆すものです。9条改憲を許してはなりません。
 期成会は,人権と平和の担い手である弁護士及び弁護士会の活動を支え続けます。

< 弁護士自治と会員への支援  >
 急激な弁護士の増員によってベテラン・若手を問わず弁護士の経済的貧困,経済的格差が広がっています。
 経済的貧困は不祥事を拡大させる危険があります。格差拡大は弁護士を分断します。分断と不祥事の拡大により弁護士が社会からの信頼を失えば,弁護士自治は危機に瀕します。弁護士自治は,弁護士が権力ときちんと向き合い,人権を守り抜くための生命線です。期成会は,弁護士自治の堅持と会員支援に取り組む決意です。

 刑事司法改革により取調べの可視化が一部実現しましたが,取調全過程の可視化の実現に向け,さらに努力します。まもなくはじまる「捜査・公判協力型協議・合意制度」「刑事免責制度」は,冤罪の温床とならないように監視し続けます。少年法の成人年齢の引き下げに反対します。

 ロースクールの改革を含めた法曹養成の再検討,裁判員裁判の改善,適正な法曹人口の再検討,貸与制世代の経済的困難の解消など,司法改革がもたらした諸課題に対しても,目をそむけず正面から向き合っていきます。
 期成会は,会員相互の自由・活発な討議により,これらの政策を深め,弁護士会の政策に生かしていく決意です。
 期成会の趣旨に賛同していただける方々の参加を心からお待ちしています。ともに弁護士の課題に向き合っていきましょう。

以上


期成会のご紹介


 期成会は、1959年(昭和34年)11月に産声を上げました。

 それまでの東京弁護士会は、2大会派が非民主的な選挙抗争を繰り広げたり、各種委員や破産管財人の人事を壟断したりしていて、新たに発足した司法研修所で修習し、弁護士法第1条の理念を実現しようという気概に燃えた若い弁護士たちにとっては、改革の対象と映っていました。期成会という名称にも、「修習何期」というように呼ばれた司法研修所修了者たちによる会という意味が込められています。

 今でこそそのような実感を抱くことはまずなくなりましたが、ここに至るまでには、40年余りの永きにわたって、期成会に集う会員たちが弁護士会の民主化のために脈々と活動を続けてきたのです。

 今でこそ当然のように行われている日弁連の会長選挙も、古くは代議員による間接選挙でした。期成会の呼びかけに呼応した全国の弁護士が、これを現在の直接選挙の形に改革したのです。

 それでは、弁護士会の民主化がほぼ達成された今日、期成会の存在意義はどこにあるのでしょうか。

 私たちの多くは、弁護士でさえあれば仕事ができていた時代を体験し、ともすると弁護士としての力量を高め、新たな法制度へ適応できるように研修を積むという努力を怠っていたかもしれません。しかし、これからの弁護士増員時代に、研修にいそしむあまり、弁護士会の活動をおろそかにしてしまっては、これまで作り上げてきた人権擁護の砦が崩れ去ってしまいます。

 私たち期成会は、弁護士としての力を付けつつ弁護士会の活動をも支えていくことの重要性を痛感しています。しかも、こういった堅苦しいことだけを考え続けるのではなく、親睦の機会もたくさん作って、楽しくやっていこうと考えています。

 ホームページの様々なコンテンツに、そのことが現れていると思います。ページをめくって、体感していただければ幸いです。

 そして、東京弁護士会の会員であれば、どなたでも加入することができます。多くの方に参加していただきたいと願っています。



                   期成会創立趣意書