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代表幹事ご挨拶


2019年4月1日

2019年度期成会代表幹事
増 岡 研 介

 東京弁護士会内の会派として、本年度、創立60周年を迎える期成会です。
 そのような節目の年に、期成会は、創立の原点を再確認するとともに、弁護士自治の一翼を担う政策団体として、未来に向けて脱皮を図りたいと考えています。
 そのため、本年度は、要旨、以下のような活動方針を採択いたしました。

1 恒常的な政策討議
 政策本部を恒常的な政策討議機関とするよう体制の整備に努め、意見照会等への対応を含め、タイムリーな政策提言を行うよう努める。

2 政策の実現、なかんずく憲法問題への取り組み
 「2019年度 私たちの政策」において最重要課題として掲げられた憲法問題について、期成会憲法問題委員会の拡充と活性化を図り、日本国憲法の立憲主義と平和主義を守り抜く。
 また、その他多くの課題についても、政策の実現を目指す。

3 60周年記念行事の成功
 記念行事において取り上げる弁護士自治の問題について、記念行事に向けた活動を通して、理解を深めるとともに、会外の弁護士及び市民にも理解を深めてもらうよう努める。

4 期成会創立の原点の再確認
 弁護士会における会派の意義は、期成会創立当時とは、かなり異なってきているものの、会派本位の人事が横行しないよう、期成会創立の原点を再確認する。
以上の方針の下、期成会は、謙虚に、開かれた議論をしてまいりたいと考えております。どうかよろしくご指導ご鞭撻をお願いいたします。


期成会のご紹介


 期成会は、1959年(昭和34年)11月に産声を上げました。

 それまでの東京弁護士会は、2大会派が非民主的な選挙抗争を繰り広げたり、各種委員や破産管財人の人事を壟断したりしていて、新たに発足した司法研修所で修習し、弁護士法第1条の理念を実現しようという気概に燃えた若い弁護士たちにとっては、改革の対象と映っていました。期成会という名称にも、「修習何期」というように呼ばれた司法研修所修了者たちによる会という意味が込められています。

 今でこそそのような実感を抱くことはまずなくなりましたが、ここに至るまでには、40年余りの永きにわたって、期成会に集う会員たちが弁護士会の民主化のために脈々と活動を続けてきたのです。

 今でこそ当然のように行われている日弁連の会長選挙も、古くは代議員による間接選挙でした。期成会の呼びかけに呼応した全国の弁護士が、これを現在の直接選挙の形に改革したのです。

 それでは、弁護士会の民主化がほぼ達成された今日、期成会の存在意義はどこにあるのでしょうか。

 私たちの多くは、弁護士でさえあれば仕事ができていた時代を体験し、ともすると弁護士としての力量を高め、新たな法制度へ適応できるように研修を積むという努力を怠っていたかもしれません。しかし、これからの弁護士増員時代に、研修にいそしむあまり、弁護士会の活動をおろそかにしてしまっては、これまで作り上げてきた人権擁護の砦が崩れ去ってしまいます。

 私たち期成会は、弁護士としての力を付けつつ弁護士会の活動をも支えていくことの重要性を痛感しています。しかも、こういった堅苦しいことだけを考え続けるのではなく、親睦の機会もたくさん作って、楽しくやっていこうと考えています。

 ホームページの様々なコンテンツに、そのことが現れていると思います。ページをめくって、体感していただければ幸いです。

 そして、東京弁護士会の会員であれば、どなたでも加入することができます。多くの方に参加していただきたいと願っています。



                   期成会創立趣意書